MINI GAME 稲作ミニゲーム開発秘話

# はじめに - 新しいものづくりの形

「稲作ミニゲーム劇場」は、8種類のミニゲームを通じて、楽しみながら稲作や地域の食文化について学べるゲームです。

このゲームの特徴は開発方法にあります。人間の開発者とAIアシスタントが、まるで二人三脚のように協力しながら作り上げました。

 

## プロジェクトの始まり

「宮城県の米文化を伝えるゲームを作りたい」という人間のコンセプトを受けて、AIが様々なゲームジャンルを提案。人間はAIの提案を参考にしながら、「郷土料理の神経衰弱」「害虫退治シューティング」などのアイデアを共に練り上げていきました。

最初は10種類のゲームから始まり、開発が進むにつれてアイデアが次々と生まれ、一時は14種類まで拡大。

最終的には「質を重視して、本当に楽しく学べるゲームを厳選しよう」という判断から、8種類に絞り込むことになりました。この選定プロセスも、AIと人間の協力の重要な一場面でした。

 

## AIと人間、それぞれの役割

このプロジェクトで興味深いのは、AIと人間がそれぞれの得意分野を活かして協力したこと。まるで料理人と農家が協力して最高の料理を作るように、それぞれが持つ強みを組み合わせました。

 

#### AIが果たした役割

人間が「こんなゲームを作りたい」というアイデアを伝えると、AIは設計書を作成し、プログラムを実装し、さらにインターネット上で公開するための準備まで行いました。

例えば、「設計フェーズ」では、AIが要件定義書、システム設計書、データベース構造、API仕様書などを作成。「実装フェーズ」では、設計に基づいて実際のプログラムコードを生成しました。人間では何週間もかかる作業を、わずか数時間で書き上げることができました。

「デプロイフェーズ」では、作成したゲームをインターネット上で動かすための設定もAIが実施。サーバーへの配置方法、データベースの接続設定、セキュリティ対策など、技術的に複雑な作業をAIが処理しました。

 

#### 人間が果たした役割

一方、人間の役割は技術的な作業ではなく、創造的な判断と品質管理に集中していました。

 

ゲーム企画として「郷土料理の豆知識を追加しよう」「害虫の見た目は怖すぎないように」「成長パズルは種もみからおにぎりまで」といった細かなアイデアを追加。

ビジュアルデザインではAIが基本デザインを生成し、人間が調整。アイコンやゲーム内の画像(カードイラスト、キャラクター、背景など)を人間が作成し、AIがこれらをゲームに組み込みました。

また、実際にゲームをプレイして、「スマホでボタンが小さすぎる」「画面端でキャラクターが消える」などの問題を発見し、AIが即座に修正。細かな不具合を見つけるのも人間の役割です。

そして、さまざまな人に遊んでもらい、そのフィードバックから、どのゲームを残すかの判断を下したり、選ばれたゲームの改良を重ねたりといった品質評価、クイズ問題や郷土料理の説明など、地域文化に関する情報の正確性な文化的な監修も人間の大切な役割でした。

 

つまり、人間は「ディレクター兼デザイナー兼テスター」として、創造的な部分と品質管理を担当し、AIが技術的な実装と修正をすべて引き受けるという、明確な役割分担が成立していました。

 

##### 協力プロセスの実際

 

開発は、人間とAIの間で活発な対話を重ねながら進みました。典型的なやり取りを紹介します。

 

◎郷土料理神経衰弱ゲームの場合

**人間**:「宮城の郷土料理を使った神経衰弱を作りたい。カードが揃ったら、その料理の豆知識を見られるようにしたい」

**AI**:基本的な神経衰弱ゲームを作成

**人間**:「いいね。でも料理のイラストは自分で描きたい」と、すべての料理カードを作成

**AI**:人間が作ったイラストを組み込む作業を実施

**人間**:テストプレイして「ペアが揃ったカードは消えないようにしてほしい。ペアが揃わなかった場合、裏返すまでの時間を長くしてほしい」

**AI**:ペアが揃ってもカードが消えないように修正。さらに裏返すまでの時間調整を実施

この「人間がアイデアや問題を伝え、AIが実装・修正する」という対話が、すべてのゲームで繰り返されました。

 

###### AIとの共創がもたらす新しい創造

 

「稲作ミニゲーム劇場」は、人間とAIの協力によって、短期間で質の高いゲームを完成させることができました。

このような「多くのプロトタイプを実際に作り、厳選して完成度を高める」という開発方法は、AIの高速な実装能力があったからこそ可能になりました。従来では時間とコストの関係で諦めざるを得なかったアプローチが、現実のものに。

そして最も重要なのは、【技術的な知識がない人でも、「こんなものを作りたい」という想いがあれば、本格的なアプリケーションを作れる時代が来た】ということです。プログラミングができなくても、サーバーの知識がなくても、アイデアと情熱さえあれば、AIがそれを形にしてくれます。

 

「稲作ミニゲーム劇場」は、このような新しい協力関係から生まれた成果です。ぜひ、これらのゲームをお試しください。きっと、新しい時代のものづくりの可能性を感じていただけるはずです。